- KYT(危険予知トレーニング)について
- 製造業におけるKYT(危険予知トレーニン)の重要性について
- KYT(危険予知訓練)の講習会につて
- KYT講習会を受ける前の準備について
- 危険予知訓練(KYT)階層別 管理監督者について
- まとめ
KYT(危険予知トレーニング)について
ここ数日出張と講習会が重なり泡を吹きっぱなしで口元に締りがなり誰かさんでございます(>_<)
「貧乏暇なし」とはこの事を言うんだろうな~と思いつつ、今回は「KYT」と言う講習会に参加してきました。
「KYT」って聞きなれないですよね!?
「KFC」や「USJ」、「UFO」とかは馴染みがありますが「KYT」って普段の生活ですと見聞きしませんよね!?
初めて「KYT」と言う単語を耳にしたとき、まさに私のことだ!と思ってしまいました。
何故かと申しますと、
K ・・・金がない
Y ・・・預金がない
T ・・・時間(TIME)がない
お後がよろしいようで・・・f^_^;
冒頭に述べた「貧乏暇なし」の精神を濃縮した「KYT」ですが、正解は「Kiken」、「Yochi」、「Training」の頭文字をとってKYT(ケーワイティー)になっております。
簡単に書くと「危険を予知して未然に防ごう!」でございます。
自分の将来すら予知する事ができないのに、「危険を予知」なんて出来るのか!?になりますが、そこは自分の想像力と講師の教え方の見せ所になっております。
製造業におけるKYT(危険予知トレーニン)の重要性について
KYTは、色々な場面で通用するスキルだと私は思っているのですが、主に利用されているのが「製造業」になります。
製品を作る上で、色々な道具を使ったり、工程毎に多くの作業者が関わったりと複雑怪奇になりやすい業種ですよね。
そんな製造業ですが、歴史が長いだけに色々な労働災害を経験してきております。
過去におきた重大事故から得た教訓を生かし、それを使って未来の危険の芽を先に摘み取ろう!てのが大まかなKYTの趣旨になります。
大きな事故になりやすい製造業にとっては、予め危険を予知して防ぐ取り組みが重要になりますし、大事な従業員を守ることに繋がりますよね。
そんなKYTですが、実際どのような講習をやるのか!?が気になりますよね。
詳細に書くと「営業妨害」になってしまうので、ザックリとした流れを書いてみたいと思います!
KYT(危険予知訓練)の講習会につて
1チーム3人~4人くらいで行い、リーダ1名ーと書記1名を決めて開始になります。
1枚のイラストを見せられるのですが「このイラストの中にどんな危険があると思いますか?」を4つ探していきます。
現状把握として、どのような危険が潜んでいるか?等の問題点を指摘させます。
※例えば「キッチン」の写真を見せられるとします。ここにはどんな危険がありますか?を4つ探す事になります。
そこで挙げた4つの危険からメンバーで話し合い2つに絞ります。
さらに議論を重ね本質の追究をし、最終的に1つの危険に絞っていきます。
そして、その危険に対する改善策、解決策等を2つ考えて決めていきます。
この対策は、「自分が行う対策」、「状態を変える対策」の2種類を考えていきます。
「状態」と書くと「設備を直す」、「なにを取り付ける」などの大掛かりな工事を連想してしまいますが「KYT」は自分達だけで解決出来る事までが「範囲」ですので注意して下さい。
※工事業者などを使って自分達で出来ない対策をする事はKYTには当てはまりません。
「状態」ですので、「いつもここに置いてあるアレをアチラの隅に置くようにする。」等が該当します。
そして改善策、解決策が2種類でましたら1つに絞るのですが、この場合は「自分」ではなく「状態」の方を選ぶようにします。
「自分が行う対策」だと、そもそも信用ならないのが人間ですので、より確実な「状態」を対策した方がより確実なためです。
ま~人間不完全ですので、「自分」が変わるよりも状況・状態を変えた方が誤りも減りますよね。
そして最後に「指差し呼称項目」を設定し、この場所のこれは危険なんで、なにか作業をして確認する毎に「○○ヨシ!」と指差し確認をしましょう!となります。
ザックリですが、こんな感じの流れで講習会が進むのですが、色々な会社の方が参加されますので、知らない方と一緒にディスカッションする形になります。
人と話すのが苦手な方にとっては苦痛になる講習会かな~と思われます。
また、「書記」につきましても、色々な意見を紙に書き出さないといけませんし、それを使って「あ~じゃない。そ~じゃない。」と討論しますので、「字が汚い」、「漢字が書けない」、「誤字脱字」を連発すると、少し恥ずかしい思いをするかも知れません(苦笑)
KYT講習会を受ける前の準備について
KYT講習会に参加する場合、事前の準備としましては、こんな感じかな~と思います。
○ 漢字を書けるようにしましょう(笑)
○ 初対面の方でも話ができるように心臓の毛を増やしましょう。
○ 「危険を探す」が講習のメインになりますので、それを上手く日本語で表現出来るよう「ボキャブラリー」を増やしましょう。
○ 全体ミーティングみたいな形で「感想」を参加者全員の前で話さないといけませんので、講習で感じた事は覚えて話せるようにしておきましょう。
○ 重複しますが、講習会の最後に「受講した感想」を参加者の前で一言二言話さないといけませんので、ネタを前もって考えておきましょう。
(順番が最後になると話す内容がなくなるので要注意です)
非常に内容が濃く、お偉い先生の話を聞くだけの講習会ではないので、非常に緊張しますし、慣れない作業や聞きなれない単語も出てきますので、時間が過ぎるのは早いです。
ただ、「危険を予知できる能力」を高くすることが出来れば、仕事に限らず色々な分野に応用できますよね。
車の運転もそうですし、外出先や人間関係にも「危険予知」は応用できるかな~と思っております!
KYTを行うことにより、職場の危険性の情報を共有することが出来ますし、予測した危険を先回りして災害の芽を摘み取る事できる仕組みなります。
普段、気付かない身近な危険と言うのは本当に多いですが、それを再確認し対応できる便利なツールになるかと思います。
「KYT講習会」に参加する方は、会社からの業務命令で受講される方が殆どだと思いますが、「労働災害を防ぐ」だけではなく、普段の自分の生活にも密着している便利な技術であり学問だと思いますので、気になる方はチェックしてみては如何でしょうか!?
危険予知訓練(KYT)階層別 管理監督者について
無事に講習が終了すると、こんな感じの「危険予知訓練(KYT)階層別 管理監督者カード」を頂く事が出来ます。
公的な「資格」にはならないと思いますが、「KYT」の知識を少しは持ってますよ~てな意味合いになるかと思います。
それでも履歴書の資格の欄には書けませんね(笑)
まとめ
とりあえず私は、K ・・・金がない、Y ・・・預金がない、T ・・・時間(TIME)がないが大きくなリスクだと認識しておりますので、早々に手を打ちたいのですが・・・
危険を認識していて改善できないのは「無念」の一言ですが、これからも色々な分野で「安全第一」を忘れずに取り組んで行きたいと思います!
KYTトレーニングと一緒に受講した方が良いな~と思った職長教育講演会について書いた記事になります!
KYTと似たような講習会にはなりますが、中堅社員の方は、知っておいた方が良いことが多く取り上げられてました。
何かの参考になれば幸いです!