資金繰りの大切さとお金の知識
「金の切れ目が縁の切れ目」
これ以上、分かりやすい言葉はないよな~と思っているのですが、正にその通りですよね!
私は会社で「経理担当」をしているもので、毎日お金を扱う業務に就いているのですが、「資金繰り改善」、「業務改善」が勤務査定の1つの評価対象になっているので日々苦労しております。
今日は、皆様にとっても大事な「お金」の話と「資金繰り改善」、「業務改善」に繋がるような技について書いてみたいと思います!
個人の「資金繰り改善」にもなるかな~と思いますので、良かったらお付き合いください!
「経理担当」といっても色々と細かく仕事が分かれているのですが、少しだけ私の経歴を書くと、とあるメーカーに入社し「会計・工場原価(製造原価)」の担当になりました。
20代後半の頃に「財務」、「税務」の担当が兼務となり、現在は「企画(未来予想)」的な事も兼務しております。
なんだか兼務ばかりで困っているのですが、将来は「経理部」から「兼務部」に異動になるのではないかと妄想しております(笑)
自分の資金繰りもショートの連続で自転車操業ですし、人生設計すら描けていない私に、会社のお金の管理と未来予想をさせているのが凄いですよね~!
そんな博打好きな会社に勤めているのですが、日本には、「会計」の専門家として「会計士」、「税務(税金)」の専門家として「税理士」がおりますが、肝心の財務(お金)を扱う「財務士」がないですよね。
民間資格で「経営財務士」があるのですが、まだまだ認知度が低く、会計や税務も大事ですが、生きていく為に大事な要素の「財務(お金)」の専門家が身近にいないのが1つの問題かな~と思っております。
お金や資金繰りついて勉強する機会も少ないですし、身近に相談できる相手がいないからこそ「カード破産」、「自己破産」が無くならない遠因かな~と思ってます。
「お金の専門家」として銀行の名前を挙がる方がいるかもしれませんが、あくまでも銀行は商売であり、自分達の利益を一番に考えてます。
ですので、「お金の相談が出来る相手か?」というと「カモられてしまうyo!」かなと思います(笑)
何故、最後だけローマ字なのかよくわかりませんが、資金繰りの大切さや簡単な技について書いていきたいと思います!
資金繰り改善・業務改善の技
「資金繰り改善」、「業務改善」の技につていは、色々な媒体で紹介されておりますが、なかなか具体例が少ないですよね。
「売上を増やせ」、「経費を削減しろ」、「業務の外注化!」など分かっちゃいるけど実際にやるとなると敷居が高い部分がありますよね。
今日は簡単に出来る資金繰り改善・業務改善の技を1つを書いてみたいと思います!
資金繰り改善・業務改善の基本中の基本ですので、「こんな考え方があるのね~」程度に眺めて下さい!
銀行の預金口座を減らしましょう
資金繰りの改善で取り組みべき最初の1歩は、「預金口座を減らす事」です。
預金口座を減らすことが、結果的に「経費節減」、「業務改善」に繋がる大事な要素になります。
個人、会社(法人)問わず、銀行口座は複数持っているかと思います。
会社の場合、特に歴史が長い会社ほど「銀行とのお付き合い」等が影響して預金口座を多く持っている傾向があると思うのですが、如何でしょうか!?
何故、預金口座を減らしたほうが良いのかを「個人目線」で簡単に書いてみたいと思います。
残高が900円の預金口座を、仮に10個持っているとします。
1,000円未満ですので、ATMではお金を下ろせないですよね?
900円のために銀行の窓口でお金を引き出す方もいませんよね。
むしろ、恥ずかしくて出来ないですよね(笑)
そんな預金口座が10個あれば、必要なのに使えないお金が9,000円になります。
この9,000円が自由に使えれば、オネーちゃんがいる飲み屋ですと足りませんが、居酒屋なら2、3回は行けますよね?
会社の場合ですと、微妙なラインが40,000円前後の残高ではないでしょうか?
仕事とはいえ、銀行やATMでお金を下ろしに行くには金額が少なく面倒ですし、資金移動(預替)するにも振込手数料が掛かってしまいます。
だいたい30,000円以上から振込手数料も高くなりますので、「勿体無い精神」が発動してしまいますよね。
そ~しますと、そんな預金口座が10個あれば400,000円になります。
もし、私が担当で銀行から借入があるならば、その400,000円を直ぐに返済にまわすと思います。
資金繰りの改善で、一番減らさいといけないものは「支払い利息」と「支払い手数料」です。
この2つは、個人、会社共に何の役にも立たない支出になります。
少し極端な例ではありますが、この動かせないお金を「死に金」といいまして、資金繰りの役にたっていない無駄なお金になります。
経理業務を税理士や会計事務所に丸投げしている場合は「お金の出入りをみたいので預金通帳をコピーしてくれ」と頼まれませんか?
通帳を見ながら税理士や会計事務所は起票して経理処理をするのですが、記帳の為だけにお客で混み合う銀行の窓口やATMに行くのも面倒臭いですよね。
預金口座を減らせば、口座間の資金移動(預替)の頻度も少なくなり、送金に伴う振込手数料を削減できますので、現在使っている口座を精査し、直ぐにでも口座数を減らしましょう!
無い物を増やすのは難しいですが、有る物を集めるのは簡単ですからね!
インターネットバンキングを導入する
預金口座を精査して減らした結果、残った口座というのは「大事な口座」、「無くては困る口座」になります。
大事な口座なら、もっと有効活用して関係を深めましょう!
一番簡単なのがインターネットバンキングを導入する事になります。
インターネットバンキングは、web上でお金の送金や残高確認、定期預金等も開設出来るシステムなのですが、昔に比べてパソコンへの導入設定も簡単ですし、銀行やATMに行く手間が大幅に省けます!
お気づきのとおり、預金口座を減らすという事は、面倒な管理が減るので「業務改善」にも繋がります。
ただ、個人の場合は無料のところが多いのですが、会社の場合は、インターネットバンキングのランニングコストとして1ヶ月3,000円前後の費用が発生します。
しかし、インターネットバンキングを導入する事によって、振込手数料が銀行窓口で手続きするよりも安くなります。
インターネットバンキングを導入する銀行や振込数にもよりますが、毎月のランニングコストくらいは相殺できるのではないかと思います。
個人でも、スマホのアプリでネットバンキングは出来ますので、口座を減らし入出金を管理できる体制にすると、無駄遣いが減るかと思います。
口座にいくら入っているか把握してないからこそ、無駄遣いは起きてしまうものだと思います。
預金残高が10,000円しかないのを知ってて50,000円の物は買いませんよね?
そしてインターネットバンキングを導入するうえで忘れてはいけない点が2点あります!
支払先が持っている預金口座(銀行)にあわせる
同一銀行間ですと、振込手数料が安くなりますので、出来るだけ支払先と同じ銀行のインターネットバンキングを導入した方が経費のメリットがでます。
銀行融資の金利交渉に使いましょう!
インターネットバンキングは、上述したとおり、毎月ランニングコスト(月額使用料)が発生します。
銀行にとっては、毎月固定の収入になりますし、手数料収入が入る「振込」も多く利用してもらえるメリットがありますので、非常に美味しいアイテムになります!
美味しい思いを銀行だけにさせて良いですか?
「インターネットバンキングを導入して御行とさらに深い関係になりたいと考えております。1つ確認なのですが、導入する事によって、次回の借入(融資)の時に、金利を少し低くしてもらう事はできますか?」
「確認なのですが、他行の営業さんから『インターネットバンキングを導入してくれたら、金利や条件面で少し優遇できる』と聞いたのですが、御行もそのようなサービスはあるのでしょうか?」
インターネットバンキングの資料を持って、直ぐに銀行の担当者が訪問してくると思います(笑)
使えるものは、なんでも交渉のネタに使いましょう!
そしてあくまでも「確認」であり「お願い」ではありません。
この違いが、折衝する上で大事な要素(力関係)になったりします。
ファクタリングを利用して資金繰り改善・業務改善
インターネットバンキングを導入したなら、さらに発展させてファクタリングの導入を検討いたしましょう!
今までの内容は「現金・預金」の話になりますが、こちらは更に一歩前進して「売掛金」を使っての資金繰り改善、業務改善になります!
売掛金と言うのは、お客に商品を販売したものの、お金は勿論、同じような価値のある小切手・手形などが貰えていない債権になります。
「ファクタリング」という聞き慣れない単語を始めて聞いた時は、「怪しいアイテムだな~」と率直に感じました。
ファクタリングは、私が財務担当(10年以上前)になった時に大変流行った代金の「支払・受取方法の変更」なのですが、怪しい名前に騙されず、積極手に活用すべき手法になります。
ファクタリングは、だいぶ浸透している財務のテクニックになるのですが、簡単に書くと「売掛債権の早期現金化」になります。
日本の商習慣上、金額が大きくなると「手形払い」になり、商品を売ってから代金を受け取れるまで、非常に時間が掛かるかと思います。
銀行に手数料を支払って「受取手形の割引」をし、早期に現金化もできますが、割引できる「枠」が決まっていたりと色々と制約があります。
そんな銀行の手形割引と似たような事ができるのが、ファクタリングの特徴になります!
また、一時的に資金繰りを何とかしたい時にファクタリングは重宝いたします。
「今月を乗り切れば、なんとかなるんだけどな~」てな場面は必ずありますよね。
銀行へ融資を申し込んでも、早くて1ヶ月以上審査が掛かりますし、当てにしていた融資を断れてしまう可能性もあります。
そんなピンチな時に備えて、あらかじめファクタリングを設定し、売掛金を現金化できれば、資金調達の幅が広がり安心感が増えますよね!
交渉の時と一緒で、ネタと引き出しは多いに越したことはございません!
でも、銀行口座はモリモリ持っちゃだめですよ!!
日頃から色々なリスクに備えていく事こそが、会社を守り、従業員を守る事に繋がりますよね。
ファクタリングのメリット
ファクタリングを利用すれば、銀行に行く手間や領収証の発行、収入印紙も不要ですので、管理が楽になり経費節減、業務改善に繋がります。
受取手形が無くなれば、手形の紛失、盗難等のリスクもなくなりますしね。
また、受取手形の場合ですと、「郵送料」の負担を求められますが、そちらの負担も無くす事ができます。
大事な手形の郵送ですので、書留か簡易書留での送付になるかと思いますが、件数が多いとかなりの負担になりますよね。
逆に、支払う方に(販売先)にもメリットがありまして、手形の発行が不要ですので、そちらの収入印紙代の削減になります。
ザックリ書くと、ファクタリングは、「手形の電子化」のイメージに近いかな~と思いますが、現在浸透しつつある「でんさい(電子記録債権)」とは違ったものになりますので間違わないように注意して下さい!
ファクタリングで注意すべきこと
資金繰り改善、業務改善に優れているファクタリングですが、注意すべき事があります。
それはファクタリング会社に支払う「手数料部分」になります。
銀行の「手形割引料」と比較して、どちらが金額的に有利かを判断しなくてはなりません。
ファクタリング会社の手数料につきましては、売掛金先(販売先)の与信や財務状態、その他色々と加味されて決定されます。
2者間取引(自社⇔ファクタリング会社)にするか、3者間取引(自社・販売先・ファクタリング会社)にするかによっても手数料の部分が変わってきます。
ですので、ファクタリング会社に見積もりを依頼し、適用される手数料がどれ位なのかを聞いてみないと分からないので実情です。
手数料の部分で損をしないためにも、どれ位の手数料になるかをあらかじめ見積もる事が重要です!
こちらから無料で見積もり・問い合わせをする事が出来ますので、提示された金額と比較した上で、導入するかを検討してみてください!
資金繰り改善・業務改善のまとめ
預金口座を減らすと、付随する管理業務も一緒に減っていきますし、お金を集中させ浮い時間を生み出すことができます。
これがまさに「選択と集中の効果」になります。
それを使って、さらに便利なインターネットバンキングを導入・活用し、それを発展させて資金の流動性、資金繰りの改善に取り組み、その1つの方法としてファクタリングの存在があります。
インターネットバンキングもランニングコストが掛かりますし、ファクタリングも手数料については、シッカリと確認しなければなりませんが、上手く活用すると非常に便利な一面があります。
そんなファクタリングですが、資金繰り以外にも活用できるかも!?てな事を次回も書いてみたいと思います!
ファクタリング会社を使っての与信管理業務の改善方法と、ファクタリング手数料の妥当性に関する記事になります!
給料ファクタリングとは?利用すべき?給料前借りと売掛金のファクタリングとの違い
サラリーマンの利用が増えている給料ファクタリングについて書いた記事になります!
個人的には、上記のファクタリングとは内容が異なりますので、利用はおすすめしておりません!