親の借金調査を自力でした経緯と負の遺産
私事になるのですが、先日、親がなくなり一年が経ちました。
去年の今頃は、人生の中で最悪な日々だったのですが、無事に1年を迎えられて本当に良かったです。
私は登山を趣味にしているもので、夏は外に出かけることが多いのですが、去年はかなりバタバタし、体調も崩し、予定も全てキャンセルとなり最悪な感じでした。
そんな中、親が亡くなると「遺産」についての手続きが非常に多く、ノンビリ家で寝ている事も出来ませんでした。
また、「遺産相続」につきましては、良く分からない分野なだけに勉強もしなければならず、ダブルパンチとなりました・・・。
仕事が事務系(経理)なもので、数字の計算や、お役所に提出する書類関係については、全く苦にならなかったのですが、1つ大きな問題が発生いたしました。
それは
「親の全財産(遺産)を全く把握していなかった」
になります。
そもそも生前に亡くなった後の遺産の話を聞く訳にもいかず、敢えて触れないようにしておりました。
それが駄目だったことを痛感する遺産相続の手続きだったのですが、その中でも漠然とした不安としてあったのが「親の借金」になります。
よく言われている通り、遺産相続をすると、プラスの遺産だけではなく、マイナスの遺産(負の遺産)も相続になってしまうので、ジックリと親の借金について調べなければなりません。
もし、プラスの遺産よりもマイナスの遺産の方が多ければ、「相続放棄」を亡くなったことを知ってから3ヶ月後までに原則しなければならないのですが(これを熟慮期間という)、どうやって負の遺産を調べたら良いか分からず非常に苦労致しました。
遺産相続関係は、手続きが複雑だったり、時間が掛かる分野ですので、弁護士、司法書士、税理士に相談する事が多いと思うのですが、こちらを利用するとお金がかなり掛かります。
経理の仕事をしているもので、弁護士、司法書士、税理士の先生と関りがあるもので、直ぐに相談できる状態だったのですが、出来るだけお金をかけず自力で遺産相続したいと考え、図書館にっては書籍をあさり勉強致しました。
その結果、いわゆる「仕業」の先生にお願いせずに全て自力で相続の作業を終わらせることが出来たのですが、それでも色々と声を掛けてくれたりと心配して下さり、非常に有り難い感じでした。
やっぱり、最後は人間関係ですよね。
終ったと言いつつ、まだ少しだけ残ってはいるのですが、今回は喪が明けましたので、遺産相続の時に問題になりやすい「親の借金の調べ方(負の遺産)」について掘り下げてみたいと思います!
親の借金(負の遺産)を自力で調べたやり方について
正直、遺言書があれば、遺産相続がやり易くなって助かるんだけどな~と思い、家中探してみたのですが、残念ながら見つけることが出来ませんでした。
今年から遺言書の作成の仕方が少し緩くなり、法務局の方で預かってくれる制度が始まるのですが、まだまだ準備をしている方は少数ですよね。
ちなみに遺言書を準備しているのは富裕層だけで、遺産がない庶民には関係ないと思っている方も多いと思います。
しかしながら、遺産相続の争いは、富裕層よりも庶民の方が圧倒的に多いです。
富裕層の方が、相続税対策などもありますので、それだけ相続に対する意識が高いことが関係していると思われます。
遺言書は、遺された家族が時間を掛けずに相続してもらうのに有効な手段ですが、うちの親は準備してなかったもので、負の遺産が有るのか無いのか、いまいち確証を得られませんでした。
預金通帳を見ても、それらしい返済などもなく、また、亡くなる1年前から届いている手紙や葉書の内容を調べ、亡くなってからも送られてくる封書に目を光らせていたのですが、やはり借金はなさそうだなと感じました。
しかし「感じました」だけでは弱いと感じ、具体的に親に借金があるのかどうかを外部の調査会社を利用して調べてみる事にしました。
うちの親に限って借金は・・・と、思いたくはないですが、中々息子に言えない話でもないよな?と思ったのも1つあったりします。
故人を疑うのはアレですが、それでもシッカリ負の遺産があるのかどうかを調べて相続するのが遺された者の責務ですからね!
そんな感じで、親の借金を調査できる会社(機関)が3社あるのですが、そちらを使って自力で負の遺産について調べてみました。
こちらが親の借金があるのかどうかを自力で調べる事が出来る会社(機関)になるのですが、この3社を使えば、自力で大体の負の遺産は把握できると思います。
さらに詳細に親の借金を調べたい場合は、それこそ弁護士、司法書士に依頼しないと難しいと思います。
私はこの3社で調べた限り、親の遺産を相続しても大丈夫だろうと思い、それ以上の調査はしませんでした。
亡くなった親の借金を調査出来るCIC・全国銀行協会・日本信用情報機構と費用について
まずはこちらが亡くなった親の借金を調査できる会社である(株)CICになります。
(株)CICは、主に消費者信用取引に係る信用情報を収集・管理・提供・開示している会社になります。
主にクレジット会社や銀行などが融資審査で調査する時に利用する会社になるのですが、亡くなった親の借金もこちらで調べる事が出来ます。
個人情報の塊になりますので、親が亡くなっている場合は、比較的簡単に情報の開示を求める事が出来るのですが、存命中は、本人確認などの書面が必要になりますので、かなり難易度が高くなります。
亡くなった親の借金の情報を、かなり具体的に把握できる(株)CICになるのですが、料金の安さも魅力の1つになります。
故人の信用情報の開示に必要な費用は1,000円(税込)になりまして、ゆうちょ銀行(郵便局)で定額小為替証書を同額購入し、郵送するだけになります。
ゆうちょ銀行の窓口で「1,000円の定額小為替を下さい」と伝えれば直ぐに分かりますので、(株)CICを上手く利用すると、遺産相続の調査がスムーズになると思います!
公式サイトの方で、調査に必要な書類の種類や書き方など詳しく書いてますので、そちらを見ながら開示請求をしてみて下さい!
また、(株)CICと同じような信用情報の開示をしてくれる全国銀行協会でも、亡くなった親の借金の調査をする事が出来ます。
(株)ICIと全国銀行協会の違いになりますが、こちらは同センターに加盟している金融機関からの故人の借入内容や、支払状況などを細かく調査できる点で違いがあります。
また、故人の信用情報が、そもそも全国銀行協会に登録されているか?、どのような内容で登録されているか?を確認できますので、(株)CICと併せて開示請求をしたほうが良いと思います。
そんな全国銀行協会への信用情報の開示に必要な費用は、(株)CICと同じく1,000円(税込・返送料込)になりまして、ゆうちょ銀行(郵便局)で定額小為替証書を同額購入し、郵送するだけになりますのでやり方も一緒になります。
サイトの方で、詳しく調査の仕方について書かれてますので、難しいことはないと思います。
そして最後の1社が、JICCになります。
JICCは、(株)日本信用情報機構の事になるのですが、こちらでも亡くなった親の借金の調査をする事が出来ます。
こちらは主に故人のローンやクレジットなどの契約内容や支払状況等確認することが出出来ます。
特にクレジットやローンなどの利用金額、残高などの情報と、支払遅延、法的手続きの有無なども分かりますので、遺産相続の調査として必須になるかと思います。
自分で色々調べた限り、(株)CICと全国銀行協会、こちらのJICCの3社で調査すれば、ほぼ間違いないと思います!
料金のつきましても、(株)CICと全国銀行協会と同じく定額小為替で1,000円になります。
弁護士や司法書士も、この3社を使って負の遺産の調査をしていますので、同じことを自分でやれば費用をかなり抑える事が出来ます。
詳しい調査の仕方につきましても、公式サイトで書かれてますので、その通り行えば大丈夫です!
また、開示請求をすれば、遅くても2週間くらいで返信がありますし、お金を掛ければ速達でも対応してくれますので、急いている時に便利です。
相続するべきかどうかの判断は、早いに越したことはないので、早々に手続きをして負の遺産の内容を把握する事をおすすめいたします。
まとめ
親の借金の調査は、上記3社を使えば、クレジットカードやローンなどについては分かるものの、それ以外の負の遺産については、別途調べなければなりません。
不動産の抵当とかは、この3社の調査では分かりませんが、居住地の固定資産税課で「名寄帳」を取得したり、法務局で故人が所有している土地・建物の謄本をとれば直ぐに分かりますので(有料ですが誰でも取得可能です)、何処まで調査するかによると思います。
急に親がなくなると、何をしたら良いか分からず混乱してしまいますが、色々と法律の縛りもありますので、ノンビリ作業する事が出来ません。
特に相続する人数が増えれば増えるほど、中々話が纏まらないことが多いので、時間が幾らあっても足りなくなってくると思います。
いくら遺産が少ないと言っても、「遺産分割協議書」等も作成しないと相続を開始できないのですが、その前段階として親の借金を調査する事がとても重要になります。
親の借金を調査するというのは、とてもやりたくない作業の1つになりますが、避けて通れない茨の道ですので、シッカリ調べて間違いのない相続をしていただけたらなと思います。
家族葬的な感じで見送ったのですが、そちらについて書いた記事になります。
最近多くなってきた家族葬ですが、相場や見積もりをあらかじめ取っておくことがとても重要になります。
何かの参考になれば幸いです。
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