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山岳救助ミスの裁判判決に思う事。バックカントリーのリスク

山岳救助

 

 

山岳救助ミスの裁判判決について

 

先日、北海道の山でスノボーをしていた方が遭難し、その方の救助(山岳救助)でミスがあり、その結果凍死させてしまった事故の裁判の判決がでましたが、チョッと私は理解できませんでした。

 

事の顛末は、吹雪の中、遭難したスノボーの男性(30代)を捜索した結果発見し、ソリに乗せて運んでいた時に起こったみたいです。

 

途中、ロープで木とソリを固定して休憩していたら、固定していた木が折れ、その拍子に谷底までソリが落ちてしまったそうです。

 

ソリの中に固定されていた男性は、翌日凍死しているのが発見され、救助のやり方に過失が有ったという事で訴訟になったみたいです。

 

ま~何でもない平地なら過失はあると言われても仕方がない結果かもしれません。


ただ、今回の場所は通常のスキー場ではなく、バックカントリーで入山しての遭難ですからね~

 

一緒にバックカントリーをしていた仲間が2人いたみたいですが、捜索を放棄して下山してしまったそうですが、その点の詳細はどうなんでしょうかね!?

 

事故当時の天候と救助拒否の可能性について

 

事故当時の天候も吹雪で最悪だったみたいですし、止むを得ないミスをしてしまった救助隊を訴えてしまうなら、

 

「2次災害の恐れがあるので救助に行けません。」

 

冷たい言い方ですが、これが正解だったかも知れませんね。

 

救助に向かった警察官の方達は、きっと「なんとかして助けたい」と言う強い思いで臨んだんだと思います。


誰しも最初からミスしたいとは思いませんし、それだけ極限状態だったんだろうな~って推測してしまいます。

 

雪が積もった所を歩くのも大変なのに、それにプラスして動けない人を救助するのは、考えられないほど体力・気力が必要だと思います。

 

それこそ、2次災害が起こる一歩手前ぐらいの状況だったんではないかと思ってしまいます。


救助に向かった方達の無念の声が聞こえてくる感じですが、それに追い討ちをかけるかの如くのこの判決・・・。

 

こんな判決が最高裁で出てしまったら、も~誰も助けに行こうと思わなくなってしまいますよね。


遭難の捜索・救助は、ボランティアで参加する人も居ますけど、そんなリスクを負いたくないですよね。

 

裁判官の判決と常識非常識について

 

私も何度か「滑落で怪我した人の救助」のお手伝いをしたことがありますが、そんな場面にまた遭遇したら色々と考えてしまいます。

 

訴える方も訴える方ですが、ソレを認めてしまう裁判官も裁判官です。
頭が良すぎて常識が理解できないんでしょうかね!?

 

親御さんの気持ちも分かりますが、「雪山」に入るということは、それなりの覚悟を持たなければならんと思います。

 

「自己責任」と言う言葉がありますが、自然相手に遊ぶという事は、この言葉がつねに付きまといます。

 

冬山に限らず、ここ最近の登山ブーム相まって、山の事故って多いですからね~


特に、冬山でなにかトラブルがあると、かなりシビアな結果になりやすいですしね。

 

なんだか色々と残念な話だな~っと思いつつ、同じような事故が減って欲しいもんですよね。

 

まとめ

 

人間の手が入っていない自然の中で滑るのも面白そうですが、やっぱりスキー場とかで遊ぶのが一番安全なんでしょうね。


リスクをとるか、快楽をとるか・・・。
それこそ「自己責任」なのではないかと思いました。

 

色々と好き勝手な事を書いてしまいましたが、お亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げます。