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給料ファクタリングとは?利用すべき?給料前借りと売掛金のファクタリングとの違い

給料とお金、明細

 

 

 

 

給料ファクタリングとは?ファクタリングとの違いについて

 

新型コロナウイルスの影響で、経済的に困窮するかたが増えてきましたよね。

 

これから年末を迎え「年を越せない」と嘆いている方も多いと思います。

 

私も裕福な家庭で育ったわけではないので、経済的にはいつも厳しい状況なのですが、1つ決めていることがありまして、それは「借金をしないこと」になります。

 

経理の仕事をしているもので、会社のお金の管理を任されているのですが、その中でも「借金」というのは、業務上、切っても切れない関係があったりします。

 

俗に「良い借金」と「悪い借金」がありますので、一概に「借金がダメ」とはいえないのですが、その中でも「悪い借金」に該当しそうなのが給料ファクタリングになります。

 

先日、給料ファクタリングを行っている業者が逮捕されてニュースがやっておりました、新型コロナウイルスの影響でお金に困っている方が非常に多いことが良く分かる内容でした。

 

給料ファクタリング業者逮捕のニュース

※ABCニュースより出典

 

給料ファクタリングを行っていた方が、全国で2,800人もいることに驚いてしまったのですが、そもそも「給料ファクタリングとは?」と思われる方も多いと思います。

 

また、今回問題になった給料ファクタリング以外にも、法人・個人事業主の間でも行われているファクタリングという資金調達の方法がございます。

 

怪しげな給料ファクタリングとは違い、立派な資金調達の方法になりますファクタリングですので、混合して考えてはいけないのですが、今回は給料ファクタリングと、通常のファクタリングとの違いを絡めながら、お金の話をしてみたいと思います!

 

給料ファクタリングは利用すべき?

 

給料ファクタリングは利用すべきか?と、聞かれたら、私なら「利用はおすすめしません!」になります。

 

逮捕者が出ている時点で「怪しい商売」であると感じる方は多いと思いますが、そもそも給料ファクタリングのスキームをご存じない方も多いと思います。

 

言葉で書くと分かりにくいので、図で書いてみたいと思います!

 

給料のお金の流れ

 

まず、こちらがサラリーマンのお金の流れになります。

 

労働の対価として会社から給料をもらい、その中で生活するのが一般的なスタイルですよね。

 

しかしながら、新型コロナウイルスの影響等で、残業が減ってしまい、それに比例して給料も少なくなり、生活費が足りないパターンや、急な大きな出費により給料だけでは賄えない時に「借金」が必要になるかと思います。

 

借金が必要になったとしても、直ぐに給料ファクタリング業者で資金調達する方は少ないと思います。

 

通常なら、金利の安い銀行や信金等で融資を受ければ済む話になりますが、申し込みから実行まで時間が掛かりますので、その点面倒になります。

 

一方、キャッシングや消費者金融(サラ金)などは、短時間で融資を受けられるメリットがあるものの、銀行などに比べると金利が高いです。

 

そんな身近なキャッシングやサラ金を使用せず、給料ファクタリング業者を利用する方は、ほぼ「多重債務者」の方になるかと推測しております。

 

も~他ではお金を借りられない方が、聞き慣れない給料ファクタリング業者に手を出してしまうパターンが殆どだと思います。

 

 

給料ファクタリングのお金の流れ

 

こちらが給料ファクタリングによるお金の流れを表した図になります。

 

労働の対価として給料が支払われますが、そこまでは何も変わりません。

 

違う点は、給料ファクタリング業者から融資を受け、返済と同時に手数料を支払います。

 

この時、給料ファクタリング業者は、あくまでも給料を担保として融資をします。

 

返済や手数料の支払いが出来ない場合は、給料を差し押さえるような形をとります。

 

法的に差し押さえるのかどうかは怪しいですが、取り立てがスムーズにいくように、勤め先の情報や、給料の振込口座など、詳細な資料の提出が必要であると思われます。

 

黄色い点線の矢印の通り、何か返済でトラブルがあれば、勤め先にも連絡があると思われます。

 

怪しげな会社から職場に電話があれば、社内の噂になってしまいますので、非常に居づらくなってしまいますよね。

 

また、お気づきの方も多いと思いますが、そもそもサラリーマンが融資を受けたあと、返済をする原資は給料ですよね?

 

「給料ファクタリング」とは名ばかりで、実際は銀行などが行っている融資と何ら変わりません。

 

サラ金のお金の流れ

 

給料ファクタリング業者をサラ金に置き換えてみると、こんな感じになります。

 

やっぱり、同じお金の流れになりますよね、 サラ金の場合、借りたお金に利息を付けて返済しますが、この場合の利率は法律で上限が決められております。

※過払い金の請求は、この利率の設定がグレーゾーン金利(上限より上だった)だった為、返還請求が起こっている。

 

しかし、給料ファクタリングの場合は、「利息」ではなく「手数料」になります。

 

融資の内容からすると、実態とは違うのですが、その解釈によってトラブルが起こっていたりします。

 

 

給料の前借りと給料ファクタリングのトラブルについて

 

給料ATMからおろしている様子

 

「給料ファクタリング」という、なんともフンワリとした響きに騙されてしまいますが、業務の内容は、一般的な銀行やサラ金、闇金でお金を借りるのと何ら変わりません。

 

建前上「給料を担保にお金を貸してくれる」といった内容になりますが、そもそも給料だけではお金が回っていない状況での融資になりますので、返済原資の先取りをしているにほかなりません。

 

簡単に書きますと「お金(手数料)を払って給料の前借り」と同じような意味合いになります。

 

給料の前借りの場合、自分の労働に対する対価の未払い分になりますので、会社へ請求しても手数料や金利などは発生しませんが、給料ファクタリングの場合は発生しますので、非常に不利な条件になってしまいます。

 

また、会社へ給料の前借りは出来ないと考えている方がいるかもしれませんが、実際は異なります。

 

給料の前借りにつきましては、基本、会社の任意の判断になるのですが、「病気」、「災害」、「出産」などの場合は、使用者(会社)は、必ず対応しなければならないと義務付けられております。

 

これにつきましては、労働基準法第25条が根拠になるのですが、給料の前借りに応じないと会社へ罰金(30万円以下の罰金刑)が科せられます。

 

大事なことなので、条文を引用したいと思います。

 

使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令定める非常の場合の費用に充てる為に請求する場合においては、支払期日前であっても、既往の労働に対する賃金を支払はなければならない。

労働基準法第25条より引用

  

特別な事情があれば、給料ファクタリング業者に頼む前に、会社へ給料の前借りを申請をして乗り切る手段もありますので、覚えておいて損はないかと思います。

 

しかしながら、仮に給料ファクタリングの業者を利用しますと、上述しました通り、「手数料」という名目の利息を支払わなくてはなりませんので、後々大きなトラブルにつながる恐れがあります。

 

金融機関からの借入の場合、法律によって利息には上限が設定されていて、それ以上の利率は設定できないことになっております。

 

しかし、給料ファクタリングにつきましては、金利ではなく「手数料」という名目になりますので、大抵の業者は、定められた利率よりも高利で手数料の金額を設定します。

 

理屈は、「あくまでもファクタリングの手数料です。」になりますので、実態は利息なのにグレーゾーンをついた商売になります。

 

現在、法外なファクタリング手数料は、違法となっているのですが、闇金同様中々なくならないの実態になります。

 

闇金と変わらない会社が多いので、返済と手数料の支払いが滞れば、容赦ない取り立てがくるのは容易に想像できますよね。

 

返済のトラブルを避けるためにも、出来るだけ会社に相談して給料の前借りをお願いし、「給料ファクタリング」というスキームには手を出さない事をおすすめします。

 

真っ当な給料ファクタリング業者もあるのかも知れませんが、「給料を担保」というのは、チョット変な話かな?と思っております。

 

 

売掛金のファクタリングとの違いについて

 

怪しげな給料ファクタリングですが、法人や個人事業主が使う売掛金のファクタリングとは似ているようで全然違っております。

 

しかしながら、一部の売掛金のファクタリングを扱う業者の中にも怪しげな所があるのも事実になります。

 

給料ファクタリングと売掛金のファクタリングは、内容は結構似ておりまして、上述した会社からの給料を売掛金に置き換えた形になっております。

 

そもそも「売掛金」の意味が分からない方もいるかも知れないので補足しますが、売掛金は、販売した代金が、まだ入金(現金化)されていない債権になります。

 

日本の商業慣行は、即日現金払いになっておりません。

 

殆どの会社は、月末に1ヶ月分を集計して、その代金を翌月末に振込か、約束手形等を使っての支払いが多いです。

 

約束手形の場合、振り出してから(支払日)120日後、150日後に現金化できる支払い方法になりますので、販売できたらかと言っても、直ぐに現金で入金されません。

 

多くの会社は、販売できたものの、直ぐにお金が入ってこないので、資金繰りに困る傾向があります。

 

しかし、販売した実績はありますので、その債権を資金化するのに「売掛金のファクタリング」を実行する形になります。

 

ちなみに当社でも、売掛金のファクタリングは普通に行っておりまして、コスト的には非常に安く魅力のあるスキームになります。

 

ファクタリングと聞くと「怪しい」、「危ない」と感じてしまう方が多いと思いますが、シッカリとした会社を利用すれば、なんら危ないことはありませんし、逆に業務改善や利払いを減らすメリットの方が多かったりします。

 

給料ファクタリングと売掛金のファクタリングは、内容が似ているようで全然違いますので、正しく認識する必要があります。

 

まとめ

 

 切羽詰まってしまうと、普段騙されそうもない内容にも反応してしまい、結果的に損になる方法を選んでしまう事ってありますよね。

 

お金に限らず、余裕がないと適正な判断が出来難い状況になってしまいますので、日頃から注意する必要がありますよね。

 

給料ファクタリングも、一見、問題なさそうな融資に感じてしまいますが、名前に騙されずに実態を把握する必要があります。

 

キャッシングや消費者金融で融資が下りない場合は、自分の与信(返済できるだけの経済力があるか)が限界を迎え、既に詰んでいる状況に他なりません。

 

傷口を広げないためにも、新規の融資を依頼する時は、給料ファクタリングのような、闇金まがいの業者を使わないようにしてください。

 

自己破産するにもお金がかかります。

 

生きていれば挽回するチャンスもありますので、そんな芽を摘み取るような業者と関係を持つようなことは避けていただけたらなと思います!

 

給料ファクタリングではなく、真っ当なファクタリングについて書いた記事になります!

 

資金繰りの改善にもつながりますので、是非、チェックしてみて下さい!

 

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