- ファイナンシャルプランナー2級を受験した経緯について
- ファイナンシャルプランナー2級の難易度は?試験は簡単?について
- ファイナンシャルプランナー2級を独学で合格した秘訣と教材について
- ファイナンシャルプランナー2級の試験時間と試験会場の様子について
- まとめ
ファイナンシャルプランナー2級を受験した経緯について
今年から新NISAがスタートしましたね!
かなり制度が拡充されておりますので、今年から投資を開始しよう!っと思っている方が多いと思います。
小規模ながら、ファイナンシャルプランナーとして活動しているのですが、去年の秋頃から新NISAの問い合わせが多くなりました。
投資はリスクのある商品ですので、メリット・デメリットがあるのですが、そんな説明をするのもファイナンシャルプランナー(FP)の仕事になります。
そもそも何故ファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと思ったのか?になりますが、勤め先の方で経理と企画管理の仕事をしているのですが、総務関係の仕事も多くなった事もありまして、勉強しないとな~っと思ったのが始まりになります。
どうせ勉強するならば、形に残る「資格」を取った方が良いのではないか?と思い、調べてみる事に致しました。
総務系の資格ですと、社会保険労務士や、行政書士等があるのですが、私の脳みそでは荷が重く、広く浅い知識を習得できれば良いなと感じ、最近人気のあるファイナンシャルプランナーを受けてみる事に致しました。
ちなみにファイナンシャルプランナーは、正式名称ではなく、正しくは「国家資格ファイナンシャルプランニング技能士」になります。
実は数年前、親の相続関係の手続きで大変苦労した経験がありまして、幅広い知識がもっとあればな~っと感じたことがあったりします。
そんな経緯もありまして、人生に必要なお金の知識が勉強できるファイナンシャルプランナーに興味を持ったのが受験した要因になります。
ちなみにファイナンシャルプランナーは、受験資格がありまして、私の場合は実務経験があるので3級をすっ飛ばして2級から受験できることが出来ました。
多くの方は、3級合格後、2級へ挑戦する流れになるのですが、保険会社や不動産関係、士業級から受験することが可能です。
しかしながら、いきなり2級から受験となりますと、試験会場の雰囲気や流れが分からず、本来の実力を発揮できないかもしれません。
実は、私はこのパターンになってしまい、勝手が分からないもので、試験に集中できない感じになりました。
個人的には、ファイナンシャルプランナー3級から受験をおすすめしているのですが、今回は独学で合格した秘訣と難易度について書いていきたいと思います!
ファイナンシャルプランナー2級の難易度は?試験は簡単?について
※ファイナンシャルプランナー協会より出典
こちらは最新の、ファイナンシャルプランナー2級の合格率になります!
ファイナンシャルプランナー2級の試験は、「学科試験」と「実技試験」がありまして、両方合格する必要があります。
「学科試験」と「実技試験」を同日に合格する場合(1発合格)の合格率ですが、現在は発表されておりません。
昔の資料からしますと、20~30%位の難易度になるそうです。
また、ファイナンシャルプランナー2級の試験は、ファイナンシャルプランナー協会(FP協会)とは別に、金融財政事情研究会も実施しております。
※金融財政事情研究会(きんざい)より出典
こちらが融財政事情研究会のファイナンシャルプランナー2級の合格率になるのですが、ザックリ30%~50%前後で推移しております。
50%前後の合格率と聞くと、「それほど難易度は高くなく簡単に資格取得出来るのか!?」っと思ってしまいますよね。
実は私もファイナンシャルプランナー2級の合格率を見て、かなり簡単な試験なんだな~っと思ってしまいました。
しかしながら、この合格率の高さが落とし穴になっておりまして、それなりに時間を掛けて勉強しないと簡単には合格が出来ない代物になります。
ファイナンシャルプランナー2級は、3級合格者か、実務経験がある方などが受験資格がありまして、0から勉強を開始した方が受験をする試験ではありません。
ファイナンシャルプランナー2級前後の知識を生かして仕事をされている方や、3級を合格して直ぐに2級を受験する方が多いことが、合格率の高さに起因しております。
ファイナンシャルプランナー2級の勉強を「0知識」からした場合、この合格率の高さは嘘ではないか!?と感じると思います。
それくらい知識がない状態で勉強すると、覚える事も多い上に全体的にとっつき難く、計算問題も多いのでかなり苦戦すると思います。
何も知識のない状態で勉強をする方にとっては、個人的には「合格率は20%前後くらいの資格である」と思って計画的に勉強する必要があると感じております。
なお、ファイナンシャルプランナーの資格は「国家資格」になるのですが、数ある国家資格の中での難易度は、2級は「普通のチョット上くらい」だと言われております。
ただ、何度も書きますが、ある程度知識の下地がある方が受験をし、それでも合格率は半分以下の資格になりますので、試験は簡単ではないと思って下さい!
ファイナンシャルプランナー2級を独学で合格した秘訣と教材について
上述の通り、ファイナンシャルプランナー2級は、日本FP協会、金融財政事情研究会の2つの機関で受験することが出来ます。
私は日本FP協会で受験をし合格できたのですが、両者の違いはほぼありません。
強いて言うなら、金融財政事情研究会は、保険会社、金融機関、不動産関係の仕事をしている方に有利かな~っと思われます。
日本FP協会は、独学で勉強している方に向いていると思ってます。
金融財政事情研究会は、狭く深い知識が必要になるのですが、日本FP協会の方は、広く浅くの知識が必要になってくる違いがあります。
ちなみに学科試験の場合、日本FP協会、金融財政事情研究会のFP(ファイナンシャルプランナー)2級の合格基準は、両機関とも同じになりまして、60点満点中36点以上で合格となります。
一方、実技試験の合格基準は、日本FP協会が100点満点中60点以上、金融財政事情研究会が50点満点中30点以上になっておりまして、受験する機関によって異なりますが、6割以上取れないと不合格になってしまう点は一緒になります。
その点を踏まえてファイナンシャルプランナー2級の受験勉強を開始したのですが、独学で勉強したもので、自分で教材を用意する必要がありまして、色々調べた結果、上記写真の2冊を購入して勉強しました。
FP協会、金融財政事情研究会の両方に対応した教材になりまして、中々良かったので、1つずつ独学で勉強した教材をご紹介いたします!
独学で勉強した「一発合格!FP技能士2級AFP完全攻略実戦問題集」について
こちらが独学で勉強した時に利用した「一発合格!FP技能士2級AFP完全攻略実戦問題集」になりまして、知識を深めるために購入した参考書になります。
過去問も一部記載されていたり、理解度の確認が出来るプチ問題もあったりと、分かりやすい内容になっておりました。
なお、ファイナンシャルプランナー2級の勉強する上で重要なのが、「法改正の理解度」になります。
毎年何かしら法律の改正があるのですが、この辺がよく試験に出題されますので、頭に入れておく必要があります。
今年ですと、新NISAが始まりますので、よく理解していないと得点を稼げません。
一発合格!FP技能士2級AFP完全攻略実戦問題集は、文字ばかりでなく漫画での解説や、図なども多く分かりやすくなっております!
過去問や模試試験をする前に、「一発合格!FP技能士2級AFP完全攻略実戦問題集」を2回ほど問題を解きながら全部読みました。
これ位の厚さですので、1日2時間ほどの勉強で5日で読み終わることが出来ると思います。
練習問題も多いので、独学でファイナンシャルプランナー2級の勉強される方に「一発合格!FP技能士2級AFP完全攻略実戦問題集」はおすすめです!
分かる受かるFP2級予想模試問題集について
そして独学でファイナンシャルプランナー2級の勉強をした時に購入したのが、こちらの「分かる受かるFP2級予想模試問題集」になります。
名前の通り、ファイナンシャルプランナー2級の模試問題集になっておりまして、過去問を始め、予想される試験問題が数多く載っておりました。
「分かる受かるFP2級予想模試問題集」をひたすら解いては不正解の問題を集中的に理解するやり方を行いました。
だいたいこの「分かる受かるFP2級予想模試問題集」を1日2時間で3、4日ほどで1冊終わらせる感じのスピード感で試験に臨みました。
また、ファイナンシャルプランナー2級の試験は、過去問題の出題が多いので、そちらも重点的に行いました。
両冊を見比べてみると、結構厚さがありますよね~
ファイナンシャルプランナー2級は、出題範囲が広いので、覚える事が結構多いです。
計算問題もありますし、実践的な「実技試験」もあるので勉強する時間は結構必要になってきます。
ちなみに「実技試験」ですが、面接官に対して何かを行う訳ではなく、FPとしてお客さんに対して答えを出してあげるような実践的な試験になっております。
たとえば、「今の貯蓄と収入・支出からすると20年後の定年時に必要な金融資産はいくらになりますか?」ってな質問に対して、あ~です、そ~です、こ~です!的な答えを求める試験になります。
ファイナンシャルプランナー2級の勉強時間は?
今回は独学でファイナンシャルプランナー2級の勉強したのですが、気になるのは勉強時間どれくらいか?ですよね!
一般的に言われているファイナンシャルプランナーの勉強時間は、下記の通りになります。
- ファイナンシャルプランナー3級 100時間前後
- ファイナンシャルプランナー2級 150~400時間前後
- ファイナンシャルプランナー1級 600時間前後
私の場合になりますが、実は全然勉強しておりません(笑)
延べ時間で約80時間、日数にして約2ヶ月ほど勉強して試験に臨みました。
仕事でやっていない分野である「不動産」や「保険」、「相続」等を重点的に勉強したのですが、それ以外(勉強時間以外)ですと、「毎日新聞を念入りに読む」とかを行っておりました。
法令改正の部分もシッカリと理解したのと、過去問を重点的に解いたのがファイナンシャルプランナー2級を独学で合格した秘訣かな~っと思っております。
なお、試験した経験になりますが、上記2冊で網羅されていない問題も多数出題されました。
全く新しい分野?で3、4問程度出題があったと記憶しているのですが、参考書だけ勉強していると解けないので、ある程度世の中の常識や法令改正もチェックする事をおすすめいたします!
ファイナンシャルプランナー2級の試験時間と試験会場の様子について
ファイナンシャルプランナー2級の願書を提出し受験料を支払うと、こんな感じの試験案内の手紙が届きます。
ファイナンシャルプランナー2級の受験料は11,700円になりまして、試験会場までの交通費もあるので、地味に痛い出費でございます。
私は2023年1月22日(日)にファイナンシャルプランナー2級の試験を受験したのですが、2週間ほど前にこの案内が届きました。
ちなみに試験時間は10:00~12:00の学科(120分間)と、13:30~15:00(90分間)の実技の2部制になっております。
また、「試験免除制度」もありまして、例えば去年学科が合格、実技が不合格の場合、今年は実技のみ試験をし合格すれば晴れてFP2級保持者になれます!
念のため、ファイナンシャルプランナー2級の試験に必要な「本人確認資料」がこちらになります!
本人確認できないと試験を受けれませんので注意が必要です。
ファイナンシャルプランナー2級の試験は、計算問題もあるので電卓(計算機)の使用が許可されております。
試験会場に持ち込めない物もありますので、参考になれば幸いです!
そしてこちらがファイナンシャルプランナー2級の試験会場になります。
同じ日にファイナンシャルプランナー3級の試験もありまして、凄い混雑でした。
見えている方は、全て受験生になるのですが、ピリピリとした雰囲気に圧倒されてしまいました。
少しの時間も惜しんで勉強している受験生になります。
ファイナンシャルプランナーの資格は、近年まれに見る人気を誇っているみたいで、年々受験者数が増加しております。
男女比は半々くらいで、40代以上の受験者が多い印象でした。
いざ、試験会場に入ると、チラチラ席が空いている所がありました。
勉強が足らずに諦めたのか、それとも火急の用事が出来たのか分かりませんが、試験に参加されない方もいました。
ファイナンシャルプランナー2級は、年に3回試験があるので、その点も影響しているんだろうな~っと思ってしまった感じでした。
試験会場の独特な雰囲気にのまれてしまい悪戦苦闘だったのですが、何とか無事にファイナンシャルプランナー2級に合格することが出来ました!
独学で勉強したので、費用的にもかなり安く取得することが出来まして、トータル2万円でお釣りがくる感じに抑えることが出来ました♡
まとめ
AIの発達や有資格者の増加などにより、ファイナンシャルプランナーの資格だけでは中々食ってはいけませんが、身近なお金のスペシャリストとして重宝されますし、自分の人生設計に対しても非常に役立つ学問だと思っております。
日本では、お金や保険、投資等についての教育が進んでいませんので、今後もファイナンシャルプランナーの需要は一定数あると思っております。
独占業務がないだけに独立開業は難しいですが、世の中には「お金の専門家」が空白になっていると思われますので、そこにファイナンシャルプランナーが食い込める余地が十分あると思っております。
税理士は税金の専門家ですが、お金(財務)に関しては素人です。
会計士は、会計や監査の専門家ですが、お金(財務)に関しては素人です。
弁護士は法律の専門家ですが、やはりお金(財務)に関しては素人です。
社労士は?弁理士は?っとなっていきますが、答えは同じですよね。
今後、上級資格(FP1級orCFP)を目指すのも面白いかも!?っと思っているのですが、この「0ミソおバカバイト」な脳ミソの老化が待ったをかけている状況です(笑)
そんな感じで、この記事がファイナンシャルプランナー2級を受験しようとしている方の参考になれば幸いです!
能登地震の影響を受けている受験生も多いと思いますが、1月の試験、頑張ってください!!
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