- 障子レールテープで引き戸補修をした経緯
- 引戸スベリ(障子レールテープ)の詳細について
- 障子レールテープで修理する為に必要な道具と長さ・幅のサイズについて
- 障子、襖、引戸のレールの補修のやり方について
- 相続物件の修理をしたまとめ
障子レールテープで引き戸補修をした経緯
去年、親が急逝した関係で、家を相続することになったのですが、その管理の一環として障子レールの補修をしてみました。
築42年という古い家を相続したもので、家のあちこちが痛んでいるので修理が必要な状況です。
もともと相続した家に住んでいた訳ではないので、リフォームをした上でそちらに引越しも考えたのですが、職場から遠くなってしまうので断念した経緯があります。
空き家にしてても勿体ないですし、税金や火災保険等の固定費も掛かりますので、リフォームして賃貸物件にしようかとも考えたのですが、築42年の物件を修理しても、家賃収入と相殺されてしまい収益が見込めない計算になりました。
投資回収率や利回りなどは、経理を仕事にしている私にとっては得意分野になるもので、不動産屋さんの甘い言葉を見破るのは容易い感じでした。
築30年くらいならリフォームして貸し出し出来れば利益は出そうな感じでしたが、空き家のリスクもありますので、大家さんになるのも簡単にはいきませんよね。
そんな感じで家を売るか、貸すか、倉庫・別荘として使うかで悩んでいるところなのですが、とりあえず自分で修理のできる箇所を少しずつ行っていこうと思い、まずは一番簡単な「障子レールテープ」で補修することに致しました。
家が古くなると、障子を始め、襖や引き戸が閉め難くなってしまいますが、障子レールテープを使うと、スムーズに開閉することができるようになります。
障子や襖、引き戸のレール部分に「蝋」を塗って滑りをよくしている方もいると思いますが、障子レールテープは、貼るだけなので非常に簡単です!
ボチボチ年末の大掃除が迫ってきている時期ですが、その時一緒に補修すればやり易いので、今回は襖や引き戸の補修にも使える障子レールテープについて掘り下げてみたいと思います!
引戸スベリ(障子レールテープ)の詳細について
こちらが今回使用した「引戸スベリ」である障子レールテープになります!
メーカーは、瞬間接着剤でお馴染みの「セメダイン」から発売されておりまして、なんだか頑丈に補修が出来そうな予感がしますよね!
障子スベリにつきましては、障子レールを初め、襖、引き戸やタンス等のレールが使われている開閉部の動きが悪い所に使用できますので、結構汎用性が高い補修道具になります。
障子レールテープは、値段も安く、これ1つで1間(障子2枚分)まで補修することが可能です。
だいたい障子や襖は2つ(レールが2個)になると思いますので、こちら1つで十分な長さになります。
少しだけ(30cm前後)長いので、失敗してもリカバリー出来るサイズ感になっております。
1間の使用で、どれくらい引戸スベリが残るかについては、後述したいと思いますが、余った長さで小さな引出しの補修で使えそうな感じになります。
そして引戸スベリで補修する上で必要な道具がありますので、そちらについて書いてみたいと思います!
障子レールテープで修理する為に必要な道具と長さ・幅のサイズについて
障子レールを補修するのに必要な道具がこちらになります!
そうなんです!
引戸スベリとハサミがあれば、誰でも簡単に障子や襖、引戸のスベリを直すことが可能です!
また、写真には撮っておりませんが、マイナスドライバー、ゴミ袋、雑巾があると便利になります。
引戸スベリを購入すると、小さいながらサウンドペーパー(紙やすり)が付属されておりますので、自分で用意する必要はありません。
築年数が結構経ってますと、障子等のレール部分が腐食していたり、歪みや凹凸が付いていることが多かったりします。
この歪みや凹凸が、障子等の滑りを悪くし「閉まり難い」、「動きにくい」に原因になっていますので、状況によっては、自分でサウンドペーパーを用意しておくと安心かもしれません。
サウンドペーパーをレール部分にかけますと、汚れも一緒に落とすことができますので、用意しておくと便利かもしれません。
そして障子レールテープの長さと幅のサイズになりますが、写真の通り長さが3.7m、幅が21mmで1間用になります。
障子レールの幅になりますが、よく見かける一般的な物は21mmになります。
襖につきましても、一般的な物は21mmになりますので、このサイズで問題なく補修することが可能です。
引戸につきましても、だいたい21mmになるとは思うのですが、色々なタイプがありますので、そちらを補修する場合は、レールの幅を測ってから購入することをおすすめします!
今回は、1階と2階の和室の障子レールを補修したかったので、2間分(2個)購入しました。
障子、襖、引戸のレールの補修のやり方について
つづきましては、障子、襖、引戸のレールの補修のやり方について書いてみたいと思います!
上述してますとおり、補修は非常に簡単です!
引戸スベリの裏面に、修理のやり方が載ってますので、初めての方でも簡単に補修することができます!
障子レールテープで補修する上で一番大事なのが「掃除」になります。
レール部分にゴミや埃がありますと、上手く貼れず凸凹の原因になりますので、サウンドペーパーで平らにしてから入念に雑巾などで綺麗にいたします。
引戸スベリは、剥離紙を剥がし糊の面をレール部分に貼り付けるタイプになります。
イメージが湧きにくいと思いますので、障子レールテープで実際に補修している状況を写真交えて載せていきたいと思います!
こちらが築42年経った現実になります・・・。
障子のレール部分に貼ってあった古い障子レールテープが腐食して剥がれております。
剥がれてしまうと、レール部分に凹凸が出来てしまいますので、障子や襖、引戸が閉めにくい、動きが悪い状態になってしまいます。
まずは古い障子レールテープを全て剥がします。
この時、マイナスドライバーを使うとスムーズに剥がすことができます。
剥がした状態になるのですが、レール部分をサウンドペーパーで削って平らにし、ゴミや埃を取り除いて綺麗にしなければいけません。
元々障子レールテープを使っていない場合でも、サウンドペーパーでレール部分を削って平らにする必要があります。
それにしても汚いですよね・・・。
先ずはレール部分の汚れを拭き取っていきます。
障子レールテープが腐食していてボロボロだったので、掃除に時間が掛かってしまいました。
サウンドペーパーでレール部分を削り平らにした図になります。
結構削ったのでカスが酷く、雑巾で2度拭きしてみました。
剥がした古い障子レールテープの残骸になります。
42年前の物ではなく、多分、20年くらい前に貼り替えたのではないかと思われます。
使用頻度にもよるみたいですが、引戸スベリ(障子レールテープ)に寿命は10年くらいになるそうです。
そしてここで重要なのが、障子のレール部分は、必ず乾いた状態にしてから障子レールテープを貼ってください。
湿っていたりすると、粘着力が弱まってしまいますので、要注意になります!!
オジサンの手元にティッシュペーパーがあると、ついつい「独りで慰める時間か!?」と想像してしまうかもしれませんが、濡らしていいのはアソコだけになりますので、気を付けてくださいね(笑〉
準備が整いましたので、本題の障子レールテープを貼って補修したいと思います!
先ずは一番端に障子レールテープを貼りつけてから、徐々に剥離紙を剥がして接着させていきます。
障子レールテープを貼りながら圧着させて空気を抜くを繰り返すのが、修理のやり方のコツになります。
粘着性が高いものの、繰り返し貼り直せますので、うまく空気が抜けない場合は一度剥がして再度貼り付けてみてください。
障子レールテープを2列(1間分)貼り付けて補修した完成図になります!
所要時間としましては、1間で30分~1時間程度でした。
今まで障子レールテープを使っていない場合は、サウンドペーパーでレール部分を削って平らにする手間が増えてしまうかもしれません。
やっぱり、新しくすると綺麗になりますよね!
同じような要領で、襖、引戸のレール部分を修理することができますので、この程度なら素人でも出来ますよね!
レール部分に大きな穴がある場合は、パテを購入し、埋めて平らにした上で障子レールテープを貼ればOKになりますので、ある程度の修理は自分ですることも可能だと思います。
また、時間があれば、レール部分にニスを塗って、テープで貼っていない部分の汚れや傷を目立たさえないようにするのもアリだと思います!
こちらが1間修理した後に残った障子レールテープになります。
約30cmほど余りましたので、別途使えると思います。
今回、障子2間分補修しましたので、60cmほど余ったのですが、捨てるのも勿体ないので別の引戸の修理に利用しました。
相続物件の修理をしたまとめ
障子レールテープ貼りという、簡単な補修にはなりますが、それでも相続した物件の管理をスタートさせることができたのは「大きな一歩」でございます。
部屋の不要物の撤去から始まり、庭や垣根の木々の伐採、エンドレスな雑草取りなどで、家の中まで管理が行き届かず、ここまで来るのに1年以上掛かってしまいました。
裕福な方なら、庭の手入れや不要物の撤去など、業者に任せればあっという間に終わってしまう話だと思いますが、極力費用をかけたくないので自力でやったのが仇になった感じです(笑〉
ここまでケチな自分に嫌気がさしてしまうのですが、出来ることは自分でやりたい性分なもので、これからも相続した物件を低費用で補修・修理していきたいなと考えております。
売るにせよ貸すにせよ別荘として使うにせよ、出来る範囲で自分で補修・修理しておけば、大きな出費にはなりませんしね。
家のトラブルは色々とありますが、障子や襖、引戸の開閉がスムーズにいかない場合は、障子レールテープでかなり改善しますので、ぜひ、行ってみてください!
ストレスがかなり低減すると思いますのでおすすめですよ!
相続するのに先駆けて必要なのが「相続するか、相続放棄するか」を判断する必要があります。
親に借金があるかどうかを自力で調査することが可能ですので、何かの参考になれば幸いです!
部屋の壁の穴を自力で補修した時の記事になります!
スーパーシールがあれば、DIY初心者でも、壁の穴を修理することが出来るのでおすすめです!